
本記事では、キャリアコンサルタント資格取得を検討されている方や、これから準備を始めようとされている方向けに、なかなか表に出てこない面接試験を実際に行った筆者のレポートをお届けできればと思っています!
筆者は是迄、マンション起業のスタートアップに4番目入社したり、東証プライム市場の会社で就業したりと、様々な企業フェーズの企業合計4社で経験を積んできました。
その経験を通じ自覚し言語化した「転機に挑む人の安全基地になる」という自身のキャリアプランを実現していく為には、転機に挑む人の価値観やキャリア観を理論に則り言語化支援出来るスキルとそのスキルを客観的に裏付ける事実が必要と感じ、標題の「キャリアコンサルタント資格」の取得ができればスキルの証明になるのではと考え、資格取得しました!

キャリアコンサルタント試験は、学科・実技(論述&面接)に分かれていて、上記の通り明確に合格基準が決まっている絶対評価での合否となります。
筆者は、2023年11月5日に筆記&論述・同年11月18日に面接が実施されたキャリアコンサルティング協議会主催の第24回の試験を受けて、なんとか一発合格をいただく事が出来ました!(学科試験合格率:53.0% / 実技試験合格率:65.8% / 同時合格率:45.2%で、学科試験は難易度がかなり高く実技試験は例年より少し易しい回だった様です。 ※キャリアコンサルティング協議会の公式発表数値)
筆記・実技試験共に独学でなんとか乗り切った形なので、特に情報がなかなか出てこない実技試験の中の「面接試験」に焦点を当てて、情報提供をしていこうと思っています!

1. キャリアコンサルタント資格の面接試験とは

そもそも、国家資格キャリアコンサルタント資格って何?試験の全体像は?って方もいらっしゃると思うんですが、その辺りについてはこの記事で纏めていますので、気になる方はそちらをご覧ください。
さて、実技試験の中の面接試験について話をしていきましょう。
面接試験とは、「15分間の面談ロープレ & 5分間の口頭試問で、実際にクライエント役からの相談をアドリブで対応する試験」となります。
つまり、相談者を尊重する態度や身だしなみ、悩みについての深堀方法と解決策の提案について、実践形式でジャッジをし、キャリアコンサルタントとして今後活動しても問題ないかを見極める場となります。
なので、自身のスキルや思想について見せつけ・伝える事は当然ですが目的にはなりませんし、採点対象外となってきます。
ポイントは、いかに「クライエント個人にとって望ましいキャリアの選択・開発を支援するプロセスであるキャリアコンサルティングを実践できるか」と言うこと。この事を絶対にズラさないようにしないといけません。
合否を分けるポイントは「問題把握」
ここでいう問題把握とは、キャリアコンサルタントから見たクライエントの問題点になります。キャリアコンサルティング面談は”システマティックアプローチ”に則り、展開をしていく事が求めらるため、そちらに則り解説します。
<システマティックアプローチ手順> ※システマティックアプローチとは
- カウンセリングの開始
- 問題の把握
- 目標の策定
- 方策の実行
- 内容の評価
- カウンセリングの終了
ここでいう「2」迄面接の中で進められたかというところが合否を分けるポイントとなります。
15分のロープレ内容(進め方)の一例
面接は60分間行うことを前提に進められるため、15分間は途中で終わる形になります。キャリアコンサルティング協議会主催試験の場合を例にとり、15分間でおおよそ行うであろうコミュニケーションを下記に書き出してみます。
<流れ>
- 最初の挨拶(アイスブレイク)
- 最初にキャリアコンサルタントとしての面談の場における約束を含めて、端的に短くわかりやすく話をします
- クライエント(相談者)の第一声
- 現在悩んでいることや困っていること、相談したいと思っていることを1〜2分程度クライエントから説明していただきます
- 1回目の要約
- クライエントが話をしてくれた事を要点をかいつまみ、事実や解釈が間違って伝わっていないことを確認します
- 相談内容を深掘りする問い
- クライエントの悩みや困りごとについて更に深掘りするため、オープンクエスチョンで確認します
- 内省を促す問い
- クライエントの考えや行動を客観的に省みてもらうために、オープンクエスチョンで問いをたてます
- 問いによりクライエントの問題点が自発的に明らかにする
- あくまでクライエントが中心に、思い込みや考えすぎがあった点に気づいてもらいます
- クライエントが気づいた問題点についての解決先について一緒に考えていく
- 気づいた問題点について、どのような解決方法を取るべきか、やり取りをしていきます
前段で記載した合否のポイントの話で言うと、「5」をクライエントに投げかけできているかと言うのが、客観的にみた時の面談進捗の分かれ目になるかと思います。
5分の口頭試問の一例
15分の面談ロープレの後に、ロープレ内容について試験官から質問が入ります。キャリアコンサルティング協議会主催試験の場合を例にとり、おそらく聞かれるであろう質問を列挙します
- できたこと、できなかったことについて教えてください。
- 相談者が感じている問題点とキャリアコンサルタントから見た相談者の問題点を教えてください。
- 今後この相談者と、どのように関わっていこうと思いますか?
後ほど体験レポートでも記載しますが、実際に上記とほぼ同じ質問を受けたので、キャリアコンサルティング協議会主催試験の場合は、ほぼほぼこちらが聞かれることになるのではないかと思っています。
面接試験に合格する為には
上記記事で筆者の勉強法についても少し触れていますが、その勉強法の元になった、津田先生の「キャリアコンサルタント実技試験にサクッと合格する本」には、かなり細かく対策が書かれているので、気になる方は購読してみていただけると良いかと思います。
キャリアコンサルタント実技試験(論述・面接)にサクッと合格する本
筆者は妻に多大な協力をいただき、システマティックアプローチを染み込ませていくことで、当日平常心で進める事が出来ました。
さて、前提情報が整いました。面接試験の体験レポートに進んでいきましょう!
2. 面接試験の体験レポート

会場の雰囲気・様子
集合場所
エントリーする都道府県毎に会場が用意されており、基本的には貸し会議室で実施されています。
筆者が受験した会場に関してで言うと、綺麗さとか駅近かとかよりは、「面接試験が滞りなく行われる部屋数・導線の確保が可能か」と言う1点のみに着目され会場選定がされている様に感じました。
会場はビルだったんですが、かなり昔ながらという感じのビルで、駅(新幹線が止まるターミナル駅です)から15分弱歩いた会場でした。
まず、エントリー時に送られてくる受験票に記載されている会場・時間にいくと、40畳程度の会議室に案内されます。当日の受験者及び運営者(面接官・ロープレ担当はいませんでした)が3名程度おり、受付を済ませます。
筆者が受験した会場では、3名がけの長テーブルがスクール形式で並べられており、入場脇で受験者照会を運営者と行った後、着席場所を指定を受けるので、その通り着座します。
筆者が参加した回は40-50名の受験者がいましたが、男女比は6:4程度。服装は、男性の9割5分はセットアップのブラックスーツ、残りがジャケパンスタイル、女性の6割がビジネススーツ、4割がビジネスカジュアルでした。
雰囲気は全体的に緊張感があり、ぴりっとはしていませんが談笑している方はおらず、静かに皆時を待っているような感じ(筆者的は適度な緊張感が保てる良い空間と感じました)です。
面接会場
集合場所と同じ建物内の別フロアの会議室に案内されます。案内するのは面談ロープレのクライエント役の方でした。
必ずしもそうか分からないですが、面談ロープレ開始まで案内から10分程度あるので、ある程度面談ロープレのイメージを持って臨むことが出来そうです(男性or女性/年齢層 等)。
筆者は、案内を受けた段階でその可能性が高いと踏んで、イメージングをしたり違和感ない程度にコミュニケーションを図る様にしていました。(良かった、ビンゴでした!)
面談ロープレ会場に着くと、会議室の外にパイプ椅子が2つ置かれており、そこで面談ロープレのクライエント役の方(案内役の方)と筆者2名で座って時間まで待ちます。おそらく面談ロープレ役の方には受験者とコミュニケーションを取らないように指示が出されていると思うのですが、沈黙が続きます。
ただここは人と人。ちょっとした雑談ややり取りの際に気持ちの良いコミュニケーションを心がけることで、面談ロープレの結果が変わるかもしれません。面接に関してのちょっとした確認や世間話等、余裕があれば振ってみても良いかもしれません。
筆者の場合は、当日鼻水が出ていたので、鼻水周りの許可を得る為に声をかけたり、緊張している旨を伝えて人となりを理解してもらったりをしていました。
中の面接官に呼ばれ入室すると、20畳程度の縦長の会議室の奥の方に長テーブルが横に2つ並べられており、面接官2名が着座しています。
会議室の手前に長テーブルと椅子が1つ、そしてそこから少し離れた場所に椅子が1つあり、長テーブルがある側の椅子への着席を促されます。そしてテーブルがない方の椅子にクライエント役の方(案内役)が着座します。
面接官の方は全てキャリアコンサルタント資格を所持しているからか、そんなに圧を感じたりピリついた雰囲気を出したりという事はないので、変な緊張をする事はないと思ってもらって大丈夫です。穏やかな雰囲気で面談ロープレとその後の流れについてご説明いただけました。
面接試験当日の進み方
(1)集合場所での、本日の進め方と注意点についてのレクチャー
エントリーする都道府県毎に会場が用意されており、基本的には貸し会議室で実施されています。
時間になると、運営者より本日の進め方・注意点についての説明があり、質疑応答を受け付けると、受験番号順に面接会場に案内が入っていきます。
(2)面接会場前のスペースへの着座及び沈黙
集合場所の会議室から案内役にバトンタッチをされ、移動を開始します。
基本的にはその間に案内役からは何の説明もなく、コミュニケーションもありません。面談会場前室のスペースに着席を促され、そこで面接会場から入室を言い渡されるまで待機となります。
尚前章で話を挙げていますが、その案内役の方こそ面談ロープレのクライエントなので、(たまたま筆者が受験した会場はそうだっただけかもしれません)、様子等は要観察ですね。
(3)面接会場での面談ロープレ及び口頭試問実施
入室して思ったのは、結構筆者が座った椅子と面接官のテーブル及び椅子の距離が離れているという点(8〜10m程度)で、圧迫感がないので変な緊張はしないで済みましたが、声大きくしないと聞こえないだろうなというのは感じました。
そして、一通り流れについて説明を受けた後、面談ロープレスタートの合図が入ります。
すると、クライエント役の方が起立して挨拶をするところ方のスタートになるので、筆者も起立してアイスブレーク含めて話をスタートします。
15分間経つと、面接官から「終了してください」という声が入り、やり取りの途中であっても強制的に面談ロープレは終了となります。
そのまま事前の説明があった通り口頭試問がそのままスタートします。後述しますが基本的な質問を3,4つあり、それに受け答えをしたら終了となります。
面接官から退席を命じられ、クライエント役が案内役に戻り、集合場所の会議室に案内をされます。
(4)終了者から随時解散
会議室に戻ったら、荷物を纏めて帰宅して良い旨を説明受けるので、そのまま終了となります。
早く面接試験に案内されたら、60分弱で帰宅できる程度のスケジュールです。
実際の面接試験
面談ロープレ
最初の挨拶(アイスブレイク)
まずはキャリアコンサルタントとしての名乗りを行った後、ご多用な中面談にご来訪くださったことのお礼をお伝え。その後着席を促し、①自身の椅子とクライエントの椅子との距離感・位置の確認、②お時間の確認(60分の面談)、③色々と話を聞くが、話したくない事は話してくれなくて良いので遠慮なく言って欲しい旨の説明、④相談内容の確認、の4点を筆者から話をします。
③④は流れで話をしており、「きちんと〇〇様のご状況やご感情を把握した上で一緒に今後について考えていければと思っておるため、色々とご質問をしてしまうと思いますが、お答えしたくない内容等があれば遠慮なくおっしゃっていただければ幸いです。それでは、ご相談内容についてお聞かせいただけますでしょうか?」と切り出しました。
※①:正面に向き合うよりは、ハの字で座り目線が時折合う程度の距離感・場所がお互い緊張せずに話ができるので良いと言われており、その位置をすり合わせます
※キャリアコンサルティングの面談では、キャリアコンサルタントに課されている守秘義務の説明を本来は面談冒頭に必ずしないといけないのですが、面接試験ではそこは「割愛する様に」と指示があるため、面談ロープレでは割愛をしています
クライエント(相談者)の第一声
一通りクライエント役がこれ迄と現在、これからについて話をしているので聞き役に徹します。1つ1つ認識齟齬が出ない様に、正しく理解をしていきます。クライエント役の情報は下記。
40代後半女性/現在は契約社員/総務事務業務を担当/元々は経理職として就業/母親の看病をきっかけに契約社員として働ける現職に転職/経理職に戻りたい/今後のキャリアについて悩んでいる
上記の事実情報をまず2,3分で説明(クライエントの第一声)をいただいた後、筆者で1回目の要約をします。
1回目の要約
上記の内容をそのまま伝え、認識に齟齬がないか確認をとります。「現在はお母様の介護の兼ね合いから、契約社員として総務事務の業務を担当されているが、前職では元々正社員・経理業務を担当しておられたので経理職に戻りたいが、今後のキャリアについてお悩みになられているという事で認識齟齬ございませんでしょうか?」と聞きました。
相談内容を深掘りする問い
齟齬がないことの確認が取れたので、その後、キャリアについて悩んでいるというのが当人のお話しなので、具体的にどんな点に悩んでいるのかをオープンクエスチョンで伺います。「今後のキャリアについて悩まれているという事ですが、具体的にどのような点にお悩みになられているのでしょうか?」と聞きました。
そうすると、以下の様な話が出てきました。
- 経理をしたいけど自信がない
- 今は契約社員で総務事務みたいなことをしている。結構その仕事が長くなってきていて、この年齢から経理職に戻っていくっていうのが不安だ
まだクライエントの問題点がつかめません。「(ん?自信がないってことは違うことをしたいってこと?本当にやりたい事が他にあるってことかな?ヒアリングをせねば!)」という思考回路です。
ここで結構色々な質問をぶつけていきました。「現職で総務事務以外の仕事をしていくことについてはどう考えていますか?」「現職での仕事ぶりについて、ご自身ではどう捉えていますか?」「自信がない中でも、今後自身としてやっていきたいことというのは固まってきてるんでしょうか?」。
現職でのジョブチェンジの線について検討しきれていないのでは?(職場理解不足の線を探る)という観点での質問や、聞き方を変えることでクライエントの価値観や判断基準を確認しにいく(自己理解不足の線を探る)観点での質問を行いましたが、現職ではジョブチェンジの可能性がない旨は聞けたものの、それ以外は第一声から進展のある言葉が出てきません。
上記やり取りで結構時間使いました。多分この時点で15分の半分以上は経過しており、この時点で筆者かなり焦ってます。
焦ったときは初心にかえろうという事で、働く根元にあたるキャリア観や志向性を探りにいこうと考え、「お仕事をしていく上で、ご自身の中で大事にされたい事ってどんな観点でしょうか?」という質問をしました。
答えとしては、「家からの近さを大事にしたいと思っています。」と来て、「(お!!!お母様の看病事情の話だ、そこ漏れてた!)」→「そうですよね、お母様の看病も行いながらなので、自宅からの近さも大事ですよね!その辺りが先ほどおっしゃっていた自信がないという所につながるのでしょうか?」こう聞きました。
ただ、帰ってきたのは、「あ、いえ。母の看病はもう必要なくなっていまして、ただ職場と家は近い方が良いかなと考えていまして。」と。
・・・・「(あれ?違った?そうなってくると、仕事をする上で大事にしたい観点が家から近い?ん?でも正社員で経理やりたいって言ってたし、、、やべー、全然わからない!)」
本当にこうなりました。完全に落とし穴にハマった状態です。堂々巡りになりそうな感覚があり、諦めが8割くらいまできてましたが、2回目の要約迄はよくあるという津田先生のYoutubeを思い出して、整理の意味も込めて2回目の要約を行いました。
2回目の要約
「ここまでのお話を整理させてください。お母様の看病都合で契約社員で総務事務をしていたが、看病が必要なくなったこともあり、元々行っていた経理職を正社員でやりたいと思っているが、ブランクが長くなっているので自信がないと。後は、仕事をする上で大事にしたいのが自宅からの距離を優先していらっしゃる。そう受け取っていますが、認識齟齬ないでしょうか?」
齟齬がないことが確認取れました。自分で要約をして1つ気になったのが、現在の職場は自宅から遠いのだろうか?という事。
「ちなみに、現在の職場は自宅からは結構遠いのでしょうか?」と聞くと、「あ、いえ、母親の介護の兼ね合いもあり近場でと思ったので、自転車で10分程度の距離です」とのこと。
ここでやっと気づきました、「(あ、この自宅からの近さは今の悩みに全く関係ないやつだ!)」と。念の為確認をとりにいきます。
「私の理解不足で話を進めてしまうと恐縮なので確認させてください。経理職に戻りたいというお話と、自宅の近くで就業をされたいという2つのお話が出てきていますが、〇〇様の中では、どちらを優先的にお考えなのでしょうか?」
するとクライエント役からは「経理職につくことです。」との事が返ってきたので、自宅からの近さの件はこれ以上深掘りするのをやめようと判断しました。あと感じたのが、価値観とかキャリア観の話はうまくコミュニケーションできないかもと。
なので、もっと事実ベースでの深掘りをしようと考え、やりたいと言っている経理職につく事に向けて何か行動はしているのかどうかをきく事にしました。
内省を促す問い
「実際に経理職につくために、転職活動や情報収集はされていらっしゃるんですか?」と質問をしました。
返ってきた答えはNO。何故かと聞くと「自信がないから」とのこと。自信がないのと情報収集しない事は繋がらないので、コンサルタントにとって1回しか使えない切り札である提案(*)を行い、情報収集して客観的にクライエント役が転職市場においてどの様な状況下におかれているのかを認識してもらうと良いのではと考えました。
「ここまで話を伺ってきて、1つ感じた事があるのでお伝えしても良いでしょうか?◯◯様は経理職に戻られたいが自信がないと仰られているんですが、情報収集や戻るための行動もとられていない状態なので、まずは情報収集に動かれる事で、客観的にご自身の状況を把握しにいくと現在の心情に変化がでてくるかもと感じたのですが、いかがでしょうか?」
(*)提案…基本的にはキャリアコンサルタントは自身の意見や考えを押し付ける事はタブーだが、提案という形で、話を聞き問題点について把握ができたら、「××に関して◯◯様(クライエント)が一部の情報で△の判断をしている様に感じたので、★を行うというのも個人的には良さそうに感じたんですが、いかがでしょうか?」という感じで、クライエントの認識不足について、客観的な視点からのアドバイスを行う事はよしとされている
ここで15分が経過し、面談ロープレは終了となりました!
口頭試問
個人的な所感としては、「(押し問答が多くなり、うまく進展を作ることはできなかったが、ラポールの形成と状況把握・問題点の把握はできた。合格可能性は五分五分かな)」あって感じです。
Q.できたこと、できなかったことについて教えてください。
上記を聞かれました。上記の所感の通りなんですが、「できたことは、クライエントへのラポールの形成と状況把握ができ、具体的な行動を促す様なコミュニケーションが図れたことです。できなかったことは、押し問答が多くなってしまい、面談の中でうまく展開を作ることができなかった点です。ここに関しては、クライエントが自発的に自身の行動を振り返っていただく様な問いを立てられる様になるため、経験を積んでいければと思っています。」
できなかったことは、できませんでしたで終わるのではなく、今後どうやってできるようにしていくのかかをセットで伝えるのがポイントです。
Q.キャリアコンサルタントから見たクライエント(相談者)の問題点を教えてください。
上記を聞かれました。ロープレの最後の提案のまんまなんですが、「経理職に戻りたいと言っている反面、情報収集や戻るための行動もとられていない状態で、客観的に自身の状況を把握する事ができていない点が問題と感じました。」と答えています。
Q.今後この相談者と、どのように関わっていこうと思いますか?
上記を聞かれました。キャリアコンサルタントの基本姿勢に沿って答えています。「引き続きラポールの形成を図り、クライエントが相談しやすい状態を作り続けていきます。その中で、クライエントが問題について自発的に明らかにできる様に伴走し、解決先についても一緒に考えていける様な状態を築いていければと思っています。」
あとは、帰り道に「(しまった!)」と思ったのが、クライエントは自己効力感が失われている事が大きいから、そこについてのケアを行うということを伝えるべきだったという点です。
クライエントは、根拠はないが自信がなくなってしまっていて、「自分は経理職として働いていけるのかわからない。。」という状態になってしまっています。この精神状態は良くないので、そこを認識した上できちんとケアを行うのはキャリアコンサルタントとして重要な事なので、ここについて言及できなかったのはマイナスだなと感じました。
以上の3つの質問で口頭試問は終了となりました。
3. 実際に面接を行った気づきと、次受け直すなら

面談ロープレを行って感じた事(気付き)
面談ロープレはシステマティックアプローチを理解
システマティックアプローチ手順についてきちんと理解をし、数パターンのロープレをきちんと行っていれば、どんな状況でもなんとか対応できるのではないかという感想です。
筆者の場合、途中余計な質問(「お仕事をしていく上で、ご自身の中で大事にされたい事ってどんな観点でしょうか?」の件)により、自分の中で大混乱が起きてしまいましたが、これは受け手にとって解釈が分かれる質問の仕方をした筆者が悪いです。
オープンクエスチョンを意識しながらも、質問の意図がしっかり伝わる様なコミュニケーションをとれれば、ここまでの混乱はないと考えます。
口頭試問ではキャリアコンサルタント基本姿勢をしっかり理解
口頭試問も同様です。システマティックアプローチ手順の中で、どこまでロープレの中でいけたのか・いけなかったのかが、自分の中で客観的に判断できていれば、それができたこと・できなかったことになります。
また、キャリアコンサルタントとしての基本姿勢がきちんと理解できていれば、そんなに難しいことを答えようとするのではなく、その姿勢を丁寧に説明するで十分だと思います。
面接試験を次受け直すなら、何を変えるのか
クライエント中心療法の本質をいく
自分の中でのクライエントへの決め付けが先行した事で、思考の整理に時間がかかってしまったというのが反省の総論です。
自分の考えを意図的に空っぽにして、クライエントに憑依するつもりでヒアリングを行うと、「クライエントは今何を訴えようとしているのか」「クライエントはどんな景色が見えているんだろうのか」の理解に近づくと感じています。
キャリアコンサルタントを目指す方は、転職・キャリア相談等が比較的身近にあるかもですが、クライエントは全くそうではありません。一生に一度あるか否かが転職だったり、キャリア相談だったりします。容易に決めつけをして話を進めようとすると、ミスリードになり最悪のケースクライエントのキャリア選択を当人の意図していない方向に導いてしまう危険性もあります。
ここは試験がどうこう関係なく、キャリアコンサルタントの資格を保有するものとして肝に命じていきます。
筆者がキャリアコンサルタント試験を受けた際の面接試験の体験レポートをお届けいたしました。
資格取得が目的になってしまうと、資格取得までの学習が意味をなさなくなってしまうので勿体ないですが、一方で資格が取得できない事には立てないステージがあるのも確かです。筆者的には、「まずはステージに立ち、そこで違いを生み出すように更なる研鑽を積む」と言うのもありだなと思い、今回取得するに至りました。
こんな考えに至ったのも、社会の中で活きる強い個にならないといけない時代が来るという筆者自身の確信からでした。その辺りにご関心ある方は、是非以下記事も参考にしてみてください!
何かこの記事を見ていただいた方のキャリア形成の一助になるような情報がお伝え出来ていれば嬉しいです。






