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IT業界での年収は、会社・担当事業のフェーズに関係する

筆者 :

( プロフィール )


時間と売上の関係性図

筆者は是迄、マンション起業のスタートアップに4番目入社したり、東証プライム市場の会社で就業したりと、様々な企業フェーズの企業合計4社で経験を積んできました。
当然酸いも甘いも経験してきたわけですが、そんなビジネスマン経験の中で今日は「IT業界におけるお金(所得)に影響を与えるスキル・経験」の文脈で感じた部分を纏めてみました。キャリア開発や転職活動の一助になれば嬉しいです!

別記事で、転職活動で大事なのは、『自分自身の軸(優先順位)をつくることです』ということで話をしてきていましたが、その話とは少しずらして今回はスキル・経験値の部分から紐解いていければと思っています。

筆者がITベンチャー企業での就業経験が長い為、同業界界隈で起こりやすい状態をもとに記載をしています。
他業界や産業ではマッチしない部分もあるかもしれないですが、その点はご容赦ください。

satoaki

▼筆者プロフィール▼(

スタートアップ〜上場企業まで、様々な事業/組織フェーズの企業で、ヒト(人事・採用支援・研修コンサル)とコト(営業企画・マーケ・内勤営業・新規営業・既存営業 等)両面で経験を積む
現職はIT企業の内勤営業部門責任者として15名程度のマネジメントに携わった後、経営企画として担当領域の戦略検討とKPI管理を担当

2020年3月に個人事業主として開業(現職と兼業中)、コンサル企業/研修企業/医療サービス運営企業等で、事業推進・組織開発・運営支援(メンタリング・コーチング)等のミッションを担う

国家資格 キャリアコンサルタント

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IT業界での年収は、会社・担当事業のどんなフェーズに関係するのか

【結論】「所属企業や担当事業が回収フェーズになって求められるスキルや経験値の方がお金(給与所得)に繋がりやすい(図解有)」という事が言えると思います。

時間と売上の関係性図と、そこで活躍できる人の価値と対価について

なぜなのか。
まずは事業のフェーズについて、4つに分解して考えていくところからスタートします。

事業のフェーズ4期毎の特徴について

1.事業開発期(0→1)

全てはここから始まります。
顧客の願望や課題(ニーズ)は存在しているのか?ニーズに対して提供しようとしているサービスはフィットしているのか?等々を考えて、サービスを作り上げていく状態になります。
当然未だお客様は付いてこないので、売上はなく逆に費用や経費が膨らみます。

2.売上創出期(1→10)

事業開発に成功すると、ニーズに対して提供するサービスの価値が徐々に認められていきます。どの様にしてお客様を増やしていくのかを試行錯誤しながら進めていく状態になります。
お客様は未だ付いていても少数で、いわゆる”アーリーアダプター”という流行に敏感で、自ら情報収集を行い判断する層の方々がついている状態のため、いかにして多くの一般的な顧客層を取り込んでいくかがポイントになります。売上はまだ少なく費用や経費の方が多くなるケースがほとんどです。

3.仕組成長期(10→100)

一般的な顧客層の取り込みに成功すると、売上はどんどん伸びていきさらなるビジネスチャンスを得るために大幅な組織強化を図っていきます。事業の拡張と組織整備を同時進行で行っていく必要がでてきて、社内がいわゆる”カオス”な状況に陥りやすいのがここの状態です。
売上はどんどん伸びていき、費用や経費の回収が出来るようになり、会社経営や事業運営は安定度を増していきます。

4.拡張成熟期(100→1000)

カオスを乗り越えることに成功すると、成長率は鈍化しつつもきちんと売上成長は確保し、更なる機会を得るために事業と組織に刺激を与える必要がでてきます。会社や事業としての土台は安定しているので、新しい事にチャレンジ出来る余力もでてきます。ただ、階層や役割が前フェーズの仕組化に伴い複雑になるため、組織問題が大きくなり、解消しないといけない課題が多岐にわたってきます。
会社としては直接売上・利益を生まないようなポストも用意し、大きくなった体躯が転ばないような選択も必要になります。

細かく分けると、多角化フェーズや再生フェーズ等もあるんですが、今回はシンプルに事業成長を直線的に捉えて4つで考えました。
なので、4つそれぞれについて求められるスキルや経験についても考えていきます。

事業フェーズに応じて求められるスキルと価値

結論、求められるスキルや経験は当然フェーズによって異なるのですが、対内的な価値としては大差ないと捉えていただいて大丈夫です。
事業開発期(0→1)で価値発揮できる方と拡張成熟期(100→1000)で価値発揮出来る方の有用性や希少性について上下はないということです。

なぜなのか。
有用性・希少性という2点から考察を進めます。

〜有用性の観点〜

フェーズが浅い会社・事業では、1人1社への影響度の深さがとても重要になってきます。眼の前の課題や壁を乗り越えていくために、時に管理職であっても自分で先導に立ち立ち向かっていく必要があります。インサイトをつく力や突破力を養っていけるため、有用性が高いと言えます。
フェーズが深い会社・事業では、市場・組織への影響度の広さがとても重要になってきます。この先起こりうる課題や次のビジネスを作るために、より視点を拡げて事業と組織を前に進めていく必要があります。計画実行力やマネジメント力を養っていけるため、こちらも有用性が高いと言えます。

〜希少性の観点〜

時間の流れは不可逆的なので、フェーズが浅い会社・事業で経験を積んでいる人は相対的に少なくなります。更に、ここのフェーズで頓挫をして売上を上げていく状態まで進めるのは至難を極めます。そういった意味だと、フェーズが浅い会社・事業で”良質な”経験を積んでいるという事はとても希少性が高いと言えます。
上段であるとおり、多くの会社・事業は成長しきれずに頓挫をしてしまいますし、一定規模以上になりながらその中で成長を続ける会社・事業というのは更に限られている為、フェーズが深い会社・事業で”良質な”経験を積んでいる人も相対的に少くなります。よって、こちらも希少性が高いと言えます。

対価を得やすいのは、どの事業フェーズでのスキル・経験なのか

ここで言う対価とは給与所得と捉えていただければと思います。

結論、企業フェーズが深い所での経験値を有している方がお金になりやすいスキル・経験を保有しているといえます。
フェーズが進むに連れて企業体力(資金のゆとり)は増加するというところが最も大きな理由になります。

本来は有用性・希少性が同じであれば、対価も同じになるはずなんですが、残念ながらそうではないです。それは、IT業界は歴史が浅い業界である事やドメスティックな環境に守られる産業ではない事等から、人材流動性が高く短い期間での成長を市場から求められていることも影響していると思います。
つまり、外部から人材を登用するという選択肢が大きくなるが故のある種の矛盾が生じているということです。

フェーズが浅い時点だと企業体力がないため、対価(給与所得)ではなくSO(ストックオプション)等の上場した時に得られる権利を付与したり、やりがいや共感性の強さという金銭以外の報酬を提供をすることで、従業員の労働力を引き出しています。

その転換点が、売上と費用の関係が逆転するタイミングです。仕組成長期になったタイミングで、該当フェーズで強みを発揮することが出来るスキル・経験を持つ人材を外部から採用をする事が出来るようになります、高い金銭報酬で。

時間の流れは不可逆的なので、フェーズが浅い所で価値を発揮していた方が必ずしもフェーズが深い所で価値を発揮できるというわけではないので、中々評価が上がらず報酬が上がってこないというジレンマに陥ることもでてきます。。こういった流れで、企業・事業の成長フェーズに合わせ得意領域が異なる方によって、対価(給与所得)に差が出てくると言う訳です。

これを見て思う所があるフェーズが浅い所で働いている貴方、分かってます。
「いやいや、じゃあ自分どうすればいいんですか?!このままだとノーチャンスじゃん!」ですよね?

いくつか、対価を増やす方法を提示して終わりにしたいと思います。

フェーズが浅い所で働いている方が対価を増やす方法

  1. 対価(給与所得)が低いままでも良いので、フェーズが深い所での経験値を取りにいく
    • 経験・スキルが身についてくれば、おいおい対価(給与所得)はついてきます。数年間は今後の自分への投資と割り切る覚悟が必要です
  2. フェーズが浅い所での経験値を連続的に求められる仕事を選択し、高い報酬を得る
    • 事業開発・営業組織立ち上げ等に強みを持つコンサルティング会社のコンサルタントとしての就業
    • 自身で会社や事業を起こし、価値の対価を自身で決める

逆に、フェーズが深い所で経験を積めている方については、フェーズが浅い所の企業・事業を担当したいと思うのであればそれなりの覚悟をしましょう!


以上、『IT業界でお金になりやすいスキル・経験は、会社や担当する事業のフェーズに関係する』についてまとめてきました。

転職活動で重要になる自分自身の軸(優先順位)づくりについて詳しく知りたい方は、こちらの記事が在りますので、そちらを読んでみてもらえればと思います。

何かこの記事を見ていただいた方の転職活動の一助になるような情報がお伝え出来ていれば嬉しいです。


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